この記事は、なぜ今、Google マップが集客の基本なのかの日本のお店向けの補足編です。Google マップ集客の基本(3つの強み・AI 検索時代の土台・最低限やる5つ)は本編にまとめています。ここでは、飲食店を紹介する有料のグルメサイトがある日本ならではの観点に絞って整理します。
日本には、飲食店を紹介する有料のグルメサイトがあります。情報が豊富で使いやすく、すでに活用されているお店も多いはずです。
では、それらがある中で、Google ビジネスプロフィール(Google マップ)を整える価値はどこにあるのでしょうか。
正直、不思議に思っていること——なぜ無料の Google マップが後回しなのか
ひとつ、私たちが日頃から不思議に感じていることを、正直にお話しします。
多くのお店が、飲食店を紹介する有料のグルメサイトに毎月それなりの費用を払っている一方で、無料で使えて、世界でいちばん多くの人が使っている Google の地図・検索——Google ビジネスプロフィール——は、「登録だけして後回し」というケースが少なくありません。
念のためにお伝えすると、有料のグルメサイトを否定したいわけではありません。集客に効く優れたサービスで、実際に成果を上げているお店も多くあります。ここでお伝えしたいのは、それらに「加えて」、無料で使える Google マップという大きな入口を、もっと活かせるのではないか、ということです。
冷静に見ると、少し不思議です。Google マップは、利用料がかからず、検索・AI・地図・海外からの旅行者まで幅広い入口をカバーし、世界中の人が日常的に使っています。
Google は世界の検索のおよそ9割を占め(StatCounter, 2025〜26年)、Google マップは月間10億人以上が使うとされる、世界最大級の地図サービスです。
それだけの人が毎日開く場所に、無料でお店を出せる。それでも、力を入れているお店はまだ多くないのが実情です。写真が少ない、情報が古い、口コミに返信していない——そうした状態で放置されたプロフィールは、珍しくありません。
なぜ後回しになりやすいのか。確かなことは言えませんが、私たちなりに思い当たる理由はあります(あくまで推測です)。
- 有料のグルメサイトには営業担当がつき、提案を受けて契約する流れができている
- 「グルメ目的で能動的に探すユーザーが集まる」という安心感がある
- Google は「自分で運用する」前提で、手間がかかる・社内に担当がいない
- 成果が数字で見えにくく、つい後回しになる
裏を返せば——手間さえかければ、無料で、これだけ広い入口を押さえられるということです。だからこそ、先に手をかけたお店ほど、競合に差をつけやすい。やること自体は難しくありません。基本情報を正確にし、写真を増やし、口コミに返信する。本編の最低限やっておきたい、5つの整備を押さえるだけでも、十分に効果があります。
なお、日本国内のある調査では、「お店を探すとき最もよく使う手段」として Google マップと Google 検索がいずれも約6割で最多、という結果も出ています(※MEO・口コミ系ベンダーによる小規模な調査のため、あくまで参考値です)。
有料のグルメサイトにはない、Google マップの強み
「無料で広い入口」に加えて、有料のグルメサイトとは性質の違う強みがあります。
送客手数料・予約手数料がかからない
有料のグルメサイトは、月額の掲載料に加えて、予約や送客のたびに手数料が発生することがあります。Google マップ(Google ビジネスプロフィール)は登録も運用も無料で、来店や問い合わせに対して手数料がかかりません。利益率に直接効いてくる差です。
クーポン(特典)も、無料で出せる
Google ビジネスプロフィールでは、投稿の「特典」からクーポンを無料で発行できます。題名と有効期間を設定するだけで、クーポンコードやリンク、利用規約も添えられます(実際に管理画面で確認しました)。「いま近くにいる人」に、来店のきっかけを渡せます。
飲食店以外の業種でも使える
グルメサイトは飲食店向けですが、Google マップはクリニック・サロン・小売・士業・BtoB のオフィスなど、あらゆる業種で使えます。「地域名+業種」で探されるビジネスなら、業種を問わず効果があります。
検索・AI・地図からの幅広い流入
グルメサイトは「グルメを探している人」に強い一方、Google マップは Google 検索・AI 検索・地図アプリ・経路案内など、さまざまな入口からの流入をまとめて受け止めます。
海外からの旅行者(インバウンド)に届く
日本独自のグルメサイトは、海外からのアクセスや多言語対応が限られています。一方で、インバウンドの旅行者や外国人駐在員にとって、Google マップは国境を越えて使える共通の情報源です。利用者の言語に合わせて表示されるため、正しい情報が載っているだけで、海外からの来店の選択肢に入ってもらいやすくなります。観光地や繁華街のお店はもちろん、駐在員の多いエリアのお店にとっても見逃せません。
まとめ
有料のグルメサイトは、これからも有力なサービスです。ただ、それらと Google マップは役割が違います。「両方を押さえる」ことが、取りこぼしを防ぐ一番の近道です。
- 有料のグルメサイト … グルメ目的で能動的に探す国内ユーザーに強い
- Google マップ … 検索・AI・地図・海外からの流入を、手数料なしでまとめて受け止める入口
まずはご自身の Google ビジネスプロフィールを開き、情報の抜けや古い箇所がないか確認するところから始めてみてください。Google マップ集客の全体像は、本編で詳しく解説しています。
hamon では、Google ビジネスプロフィールの整備から運用までを、代行またはサポートしています。詳しくは Google ビジネスプロフィール活用 のページをご覧ください。現状診断のご相談も承っています。
よくある質問
- すでに有料のグルメサイトにお金をかけています。Google マップもやるべきですか?
- 役割が違うため、並行して整える価値があります。有料のグルメサイトはグルメ目的で能動的に探す国内ユーザーに強い一方、Google マップは無料で、検索・AI・地図・海外からの旅行者まで幅広い入口を押さえられます。さらに送客手数料や月額がかからないのも大きな違いです。
- Google マップでクーポンは出せますか?
- はい。Google ビジネスプロフィールの投稿から「特典(クーポン)」を無料で発行できます。題名と有効期間を設定するだけで、クーポンコードやリンク、利用規約も付けられます(実際に管理画面で確認しました)。来店のきっかけづくりに使えます。
- インバウンド向けには、まず何を整えればいいですか?
- まずは営業時間・住所・電話番号などの基本情報を正確にし、写真を充実させることです。Google マップは利用者の言語に合わせて表示されるため、正しい情報が載っているだけで、海外からの来店候補に入ってもらいやすくなります。